ワンちゃん・ネコちゃんのための手作りごはんコラム
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犬が胃液を吐く時の食育とケア方法

食事では何を気をつけたらいいですか?

【いただいたご質問】

うちの子はたまに胃液を吐きます。
ひどいときは、月に5回以上。
特に、空腹時に吐くようで、動物病院では特に問題はないから、空腹にならないようにとアドバイスいただきました。

でも、実際には仕事で留守番させることもあるし、夜中に食事をとらせるわけにもいかず、解決できていません。食事では何を気をつけたらいいでしょうか?

空腹にならないように・・・でいいのか?

まず、私は獣医師ではありませんから、その子を診ることはできないし、問題があるかないか?を診断することはできません。

ですから、ペット食育上級指導士として、また、今までの経験上、一般的にはこうである。というお話をさせていただきます。

さて、本題です。

胃液をよく吐いてしまうのは空腹になるからだという話をよくお伺いしますが、私はこのご相談があった時は、はもう少し深掘りして考えませんか?とお伝えします。

つまり、『どうして空腹になったら吐くの?』『空腹になっても吐かない子はなに?』などです。



そうすると、空腹になったら胃液を吐くって、そもそもおかしくないですか?となります。

空腹になったら胃液を吐く人間をみたことがありませんし、私は仕事の都合上、1日1食の日が多く、大半が空腹で過ごしますが、胃液を吐いたことはありません。

また、うちの犬たちも1日1食でも吐きませんし、もしもそれで胃液を吐いた時には、『あ、体からの警報だ』と捉えるようにしています。

つまり、腹になると胃液を吐くからこまめに食べるという対策は、火災報知器がなったときにベルだけ消して、火の元は放っておく・・・という事と同類に見えます

本当に対応はそれでいいのでしょうか?

犬の黄色い胃液は何?


また、頻繁に胃液を吐く子の場合、吐いた時に嘔吐物が黄色い胃液であることが多いかと思います。

その黄色く見えるものの正体は、胆汁です。

胆汁とは、肝臓で作られ、胆嚢に溜められ、食べ物と胃液を混ぜるために使われる液体です。

役割は主に以下の2つ

①消化吸収のしくみの中の1つ(脂肪の乳化)

②肝臓の持つ解毒作用と協力し老廃物を体外へ排泄する働き

この胆汁がまざった胃液が、黄色い胃液の正体です。

胆泥や胆石などの病気なの?

胆汁を吐くということは、胆嚢の病気なのでしょうか?と聞かれることもあるのですが、そう決めつけるのは違います。

そこの病気かどうかは動物病院で診断していただくことができますが、そもそもそんな病気になってしまっては、わたしたち飼い主が家庭で何かできるレベルを越えてしまっていることもあります。

そこで、わたしは、この胆汁混じりの胃液を吐く状態を未病サインと呼んでいます。

なぜならば、『胆汁のまじった胃液を吐かなきゃいけない状態だ』と考えるからです。

よく吐く体質だとか、犬だからとか、空腹だからという理由では、『え!?』そんなことある?それって全く納得できないんですけど・・・・。


そう思う方には、こんな視点もあるんだなぁと思っていただけると、何かのヒントになるかもしれません。

どうして胃液を吐くのか?


どうして胃液を吐くの?これは、きちんと探れる獣医師にそれぞれ診ていただくことで根本原因を知る必要があるかと思います。

ただ、一つ共通していることは、『出す必要がありました』ということではないでしょうか?

体は必要ないことはしないようです。


そして、これは私の18年間の食育の経験値と、須崎動物病院移動式診療で学んだ事ですが



内蔵を休ませる必要があるということです。

もちろん、あらゆる理由がある上に、例外もあるでしょう。

ただ、消化器系は毎日ずっと働いています。消化吸収で働き、解毒・排泄で働き・・・

ですから、消化吸収をしない時間を儲ける事は直接的なアプローチになるのではないでしょうか?

消化器系は休ませる事で、自己回復を存分にできるようになる。こんな視点もございます。人間の断食がそういう理由で健康法としてあるように。


では、何を食べさせる?



内蔵を休ませる、消化器系が自己修復できるように・・・・

それはわかったけど、日常では何を気をつければいいの?食べ物は何を選ぶ?

という場合には、

✅食事回数を減らす

✅体が異物とみなす添加物などを避ける

✅排泄を手伝えるような水分の多い食事にかえる

✅食事中のアブラの質を整える

などでしょうか。

これらは、ご家庭で無理のない範囲で取り組めるはずです。

また、これらをしっかりしているにも関わらず、問題が解決できないという場合は、手作り食や医療ではないケアを得意としている専門家に相談するか、『空腹時に胃液を吐く根本原因』をしっかり診てくれる獣医師に相談するとよいでしょう。

○○習慣が体を変える


うちのオンライン食育指導を受けてくださったり、講座ご受講後、日常わんちゃんが食べる食事やオヤツの質を整えたり、口内環境や住環境を健全にすることを結果重視で取り組む方がとても多くいらっしゃいます。

つまり、生活習慣の見直しです。犬も人と同様、とっても重要です。

事例としても、

●空腹時に胃液を吐く

●病院で胆泥があると言われたことがある

●だけど、治療は今は不要で様子を見ることになった

ということで、ちょっと心配になっていた方が

『食と口内環境と住環境』を見直しながら基準高くケアした結果


数ヶ月で問題と不安がなくなった!ということがよくあります。



もちろん、たまたまかもしれませんし、これは生活習慣を整えただけで、具体的に何かをした!というわけではありません。治療でもなければ医療でもない。


しかし、人間もそうですが、生活習慣は体をつくる源です。それを変えたら、結果が変わるって何も不思議はないのではないでしょうか?

犬猫と共に生きるご家族さま両方が、不安がなくなり心身がエネルギッシュにいきていけることを願っています。


投稿者プロフィール

平岡 ともこ
ごはん歯磨きの先生がいるお店Alegrias代表

ペット食育上級指導士

犬猫手作り健康ごはんAlegriasfood代表の平岡ともこです。



私は、犬猫を家族と想い、彼らの幸せを願っている人と犬猫が豊かに生きること、つまりは【よりよく生きること】をテーマに実店舗の運営をしています。



(犬猫人の心と体がよろこぶご飯Alegriasfood販売、お店でのワンちゃんお預かり・トリミング・ヘルスケアのサービス提供、須崎動物病院大分移動式診療場所提供)



ペットの食育活動として、ペット食育上級指導士として正しいペットの食の知識の提供、飼い主さんのお悩み解決カウンセリング、犬猫の手作り健康ごはんAlegriasfoodの監修などもしています。

ごはん歯磨きの先生がいるお店Alegrias代表
ペット食育上級指導士
犬猫手作り健康ごはんAlegriasfood代表の平岡ともこです。

私は、犬猫を家族と想い、彼らの幸せを願っている人と犬猫が豊かに生きること、つまりは【よりよく生きること】をテーマに実店舗の運営をしています。

(犬猫人の心と体がよろこぶご飯Alegriasfood販売、お店でのワンちゃんお預かり・トリミング・ヘルスケアのサービス提供、須崎動物病院大分移動式診療場所提供)

ペットの食育活動として、ペット食育上級指導士として正しいペットの食の知識の提供、飼い主さんのお悩み解決カウンセリング、犬猫の手作り健康ごはんAlegriasfoodの監修などもしています。

Alegriasfood代表 平岡ともこ

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