食育で行う内臓ケア
このサイトを読まれている方は、『我が子の健康』について意識の高い方が多いと思います。
そんな時に考えるのが、『何を食べさせるか?どんな栄養素をとらせるか?』となりがちです。
ですが、ここで一つ、別の視点もいかがでしょうか?というお話をさせていただきたいと思います。
この視点、以外と持っていなかった・・・という事が多いのですが、
補給よりも大切な視点です。
目次
こんな未病サイン(不調)が出た時に
たとえば、わんちゃんと暮らしているとこんな症状に出会うことがあります。
黄色の胃液を吐いた(空腹時など)
前足をよく舐める
便秘になる
よく下痢をする
お腹が弱い子だと思う
皮膚にかいかいやトラブルがある
耳がよく悪くなる(外耳炎やマラセチアなど)
まだまだありますが、こういったものを我々は
未病サインと呼んでいます。
未病とは、病気になる前の状態のことです。
病気とは、腎臓病、肝臓病、心臓病、がん、糖尿病など名前がついたもの。
そして、そういった名前のついたものではない、または皮膚症状ですむようなものを軽症と呼びます。
未病から軽症へ、そして、その背景で病気が作られていくと考えています。
なぜなら、病気とは大体、『慢性炎症の果て』だからです。
※もちろん、そうでないものもあると思いますが。
なぜなら、ガンだって生活習慣病と言われているのですから。
生活習慣病は、慢性炎症や慢性的な悪い状態がずっと続いた結果なるのですよね。
そういう視点でみると、未病サインが出ている間にしっかりポイントを抑えた家庭ケアや、食育をしていくということが最も大切なのではないでしょうか?
足すのではなくて引く
私は、ペットの癌や慢性病(糖尿病、肝臓病、腎臓病、アトピー、アレルギーなど)を『原因療法』という視点で診療を行う須崎動物病院の診療現場で10年学んできました。
その中で、多くのペットの病気や不調に対して
『体が治ろうとしていることを邪魔しているものを体から抜く』という方針の治療のプロセスと結果を体験してきました。
自分の犬たちのケアもその視点で行ってきた結果、腎不全だって、癌だって、アトピーやアレルギーだって、『治ることを邪魔しているものを抜くこと』がとても重要であると考えています。
もちろん、良質な食事を補給する事は大前提で大切なのですが、その食事ですらも、当店のAlegriasfoodのコンセプトの通り
体が中からキレイになるように
クリーンな食材を使う
ということを大切にしています。
内臓をケアする食育
それは、こういう方針の食育が
消化器官をケアし、健全に保つことができると考えているからです。
投薬を続けると、肝臓がダメージを受ける
投薬を続けると、腎臓がダメージを受ける
いわゆる薬でいう『副作用』のところにはこういう記載があるぐらいですから、やはり特定の化学物質というのは、内臓にそれなりに負担をかけるということがわかっています。
だから、肝臓がよくない状態(肝臓の数値が高いなど)わんちゃんの飼い主さんが
『療法食はこの子は食べないから私が作りたいので習いたい』と希望があって、食育をすすめていく上で、作れない時のフードとしてAlegriasfoodなら何を選んだらいいですか?と言われた時、まずはむかしやさいリゾットからはじめていただくことがあります。
もちろん、治療は獣医さんの指示にしたがっていただきますが、家庭での食育の方針を定めた飼い主さんのサポートとして、食事のアドバイスをさせていただくならば
化学物質を避ける
という視点もお伝えしております。
状況により違うので、この程度しかここには書けませんが、こういった行為はなんのデメリットもありません。
肝臓は化学物質を処理してくれる臓器です。
そこが悲鳴をあげているならば、取り組むべきではないでしょうか?
+のケア、休息
そして、もうひとつの視点として
内臓を休ませるという視点があります。
我々生き物の体は、寝ていても中でせっせと働いてくれていますから、完全に停止することはありません。この世を離れる時ぐらいです。
だけど、労働を減らすことはできるのです。
それは、つまり、『食べない』ことです。
人間でも断食療法というものがありますが、ペットでも可能です。
私は、もう15年間、我が子に対して『断食』を行う家庭ケアを実践してきました。
また、実店舗でのサービスとして代行ケアとしてファスティング宿泊ケアも行ってきました。
不特定多数のファスティングが可能な犬たちに向けて、15年にわたり実践してきて思うのは
必要な日数行えると確実に元気になる
ということです。
ちなみに我が家は今回4日目のファスティング中
ご覧の通り、元気に走り回っております。
活気が出る
そもそも、犬という生き物は生態的には『群捕食動物』であり、大型の獲物を皆で狩り、食べるという生態です。
ですから、空腹時間の方が長いという生き方を行う生物ですので、遺伝子レベル的にも全くもって可能なのでしょうが、とにかく『活気』が出てくるのですね。
体を波動でみる習慣がある私にとっては、『めっちゃいいじゃん♪』という変化が起きます。
休んでいる時に修復する
そもそも消化器官は、大きく分けて2つの仕事を行います
①食べたものの消化吸収と代謝
②自分の修復や解毒
この①の仕事を休ませる。つまり、断食をすると
②の自己修復や解毒に100%の力と時間を使えるようになるというのは、想像ができます。
マクロファージが通常より動くのも、断食によりスイッチオンができるからと言われています。
実際、私の体験では、必要がある修復活動を体が始めるので、必要がある症状が出ます。
吐くこともあれば、目やにが多く出ることもあるし、皮膚の症状が強く出ることもあります。
それは、『うまくいっている』のですが、知識がないと怖いですよね。
もちろん、この状態ではファスティングは難しいかなという個体もいると思いますから、学びは必要です。
だけど、そうじゃなければ本当に素晴らしい健康法であると私は考えています。
補給のデメリット
未病サインが出た時、『〇〇の成分のサプリメント』で対応するのが一般的なペットケアのようですが、ここには強烈なデメリットもあります。
サプリメントだから安心、薬じゃないから安心というこの考えに盲点があるのです。
それは、サプリメントであっても精製されている以上、肝臓に負荷をかけることは十分にあります。
また、効くサプリメントは、作用が強いことを示しますから、反作用があることが前提です。
作用があるということは反作用が絶対あるのです。それは薬では大前提なので『副作用』という表記があるのです。
同じく、作用を起こす成分が入っているサプリメントですと、同じことが考えられるよねと私はみます。
作用を起こすサプリメントとは、ビタミンやミネラルなどの単純な構造のものではなく、ホルモン作用や免疫の代謝に働きかけるようなもの。
たとえば、『制御性T細胞を活性化する成分』などはまさにその作用をおこしているものです。
制御性T細胞は、その名の通りT細胞を制御するものです。
免疫が本当に異常ならばお薬が必要でしょうし、そうでないならば、T細胞を必要以上に制御することとなるならば、、、、
ガン細胞をやっつけないでください
とやっているようなものです。だって、T細胞はガン細胞など体にとって都合の悪い細胞を処理してくれる体の兵隊さんなのですから。
いかがでしょうか?
どう考えますか?こういった側面がある事をふまえた上で、補給を考えると、『こんなはずじゃなかった』という事態を防げるのではないでしょうか?
まとめ
本日のテーマは、食育で行う内臓ケアについてでした。
その概念の多くは、『何を補給するか』『どんな成分が効くのか』なのだと思います。
そこに、『何を体から抜くのか』『何を入れないようにするのか』という視点
さらには、『内臓を消化という労働から休ませてあげる』という視点についてお話させていただきました。
何かのお役に立てれば幸いです。
ファスティングの学びを行いたい場合は、まずはAlegriasのペット食育講座をご受講ください。
https://www.alegriasfood.com/SHOP/202255/list.html
または、 ⇧個別カウンセリングをご活用いただき
まずはヒアリングなどをご利用くださいませ。
※ペット食育協会の他の講師の食育講座ではファスティングに触れるかどうかは不明です。Alegrias主催の食育講座に限ります

投稿者プロフィール
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ごはん歯磨きの先生がいるお店Alegrias代表
ペット食育上級指導士
犬猫手作り健康ごはんAlegriasfood代表の平岡ともこです。
私は、犬猫を家族と想い、彼らの幸せを願っている人と犬猫が豊かに生きること、つまりは【よりよく生きること】をテーマに実店舗の運営をしています。
(犬猫人の心と体がよろこぶご飯Alegriasfood販売、お店でのワンちゃんお預かり・トリミング・ヘルスケアのサービス提供、須崎動物病院大分移動式診療場所提供)
ペットの食育活動として、ペット食育上級指導士として正しいペットの食の知識の提供、飼い主さんのお悩み解決カウンセリング、犬猫の手作り健康ごはんAlegriasfoodの監修などもしています。
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