災害時を考えて、ペットのごはんを選ぶ
目次
災害時はどんなフードが役に立つのか?
何かあった時、この子のことはどうしたらいいんだろう?
一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
実は私は、一度も大きな被害にあったことがなく暮らしてきているので、経験があるか?と言われると、そこは足りないところがあるかもしれません。
しかし、予測することも大切なので、色々なケースを想定するならば・・・・
ということを、ペット食育上級指導士の視点でお応えさせていただこうと思います。
昨日は大分県で震度5強の地震がありました。深夜1時頃で、結構大きく揺れたので、犬も怖がっているかと思いきや、我が家の犬たちは立ち上がりはしたものの、怯える様子はありませんでした。
鈍感なのでしょうか?((ー ー;))それはそれとして・・・・
そんな時に考えたことも含めて、お話させていただきます。
まず、災害時に役立つフードと言えば・・・・
ストックできる(長期保存の効く)ものです
・ドライフード
・缶詰
・レトルト
などでしょうか。
でも・・・災害時にもっと役に立つものがある
でも、災害時にもっと役に立つものがあります。
それは、飼い主さんの知識量と経験量です。
想定外のことが起きた時、選択を迫られた時、
この子にとっての最善はなんだろう?と考え、決断できるからです。
例えば、こんなケースはいかがでしょうか?
ストックしている食べ物を持って逃げる暇もなく、後に取りに行くこともできない状態
になった時。
この子の体は無事に避難できたけど、この子の食べ物がない!となった時
そんな時には、
●この子は何が食べられて、何が食べられないのか
●最低限何を食べておくことが、優先順位が高いのか?
●何日食べなくても平気で、どうしたらストックのカリカリフードを食べてくれるのか?
を知っておくと・・・・・・
人間に配給いただいた食べ物を分けることもできるし、
ストックのフードを食べてくれないと焦ることはありません。
普段食べているものに対応するペットの体の仕組み
しかも、Alegriasfoodのような手作り食(ママが作ったものでも)を日常的に食べていると、さらに安心です。
配給されたお味噌汁やパン、ごはんなどの、いわゆる人間の食べ物を食べてもお腹を壊すことがないからです。
しっかりと吸収して活用ができる体になっていますから、食べ慣れないものを食べて、くだしてしまう(ペットが下痢をする)ということがありません。
ただでさえ、ストレスのかかる状況下ですから、食事による下痢で体力を消耗したくないですものね。
そもそも、人間の食べ物(食べ慣れないもの)を食べると下痢をするのはなぜ?
まず、先に知っておいていただきたいこととして、必ずしも全ての犬猫がそうなるわけではないということです。
ペット食育上級指導士としての活動の中でも、ショップを運営する経験の中でも、我が家の犬たちとの暮らしの中でも、色々食べてもお腹を壊さないという子はたくさんいます。
特定の決められたフードを食べている場合と、Alegriasfoodのように色々な食材を使った豊富なメニューを食べる場合とで、あるものの数が全然違ってくるようです。
それは、腸内細菌の数(種類含め)です。
腸内細菌は、食べ物の影響を強く受ける性質があるようで、いろんな食材・いろんな組み合わせの食事を取るということは、そこにいい影響を与えることはまちがいありません。
ですので、手作りのごはんを食べていると、お腹の中の環境が必然的に最善の状態になっていくことにより、食べ物の変化が大したことではない!という状態になるのかもしれませんね。
つまり、食べ物が変わったことにより(食べ慣れないものを食べた・人間の食べ物を食べた)、下痢をしてしまうという場合、腸内細菌の状態によるものである。というのが1つの見解です。
※下痢などの症状は、食事の影響ではない場合もありますので、日常的に繰り返す場合は獣医師の診断を仰ぐことも大切です。
備えとしてできることは日常にある
災害は突然です。
予測もできなければ、前日に準備をすることもできない。
だからこそ、日常の備えとして、【何を食べても平気!!】な体づくりが大切なのではないでしょうか?
そのために何ができる?どうしたらいい?など、そんな体づくりに繋がる食育の講座を開催しています。
2022年のペット食育講座開催情報はこちらからご覧ください
もちろん、知識が充足するので、災害時のペットの食や体に対しての判断力も付きます。
避難するための防災セットの他にも、日常のなんでも平気な体づくりと、判断力を磨くための取り組みという備えを増やしてみてはいかがでしょうか?
100%ドライフードを食べてもらう方法はあります
さいごに・・・・・・
こういう風に思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか??
手作り食とか、美味しそうなものを食べさせてあげたいけど、カリカリ食べてくれなくなったら困るのよね〜・・・
困る理由は、、、、
災害時にカリカリを食べてもらえないんじゃないか?というのがありますよね。
ご安心ください。食べてもらえる方法があります。
わたしも昔ドライフードしかあげない!!そうじゃないと健康が保てない!!栄養バランスは?災害時どうするんだ!などと言っていた過去がありまして、そのお気持ちが大変わかります。
でも、私はある一言で災害時に食べてくれないのでは?という心配は吹っ飛びましたw
空腹は最良のソース
この視点に、言葉に、
確かに!!!たしかに!!たしかにーーーーーーーーー!!と、納得したんです。
お腹が空いたら食べる。
動物は、生命が危険に晒されるほどにお腹が空いているのに我慢をして食べない、選り好みするなんてことは、できません。
私たちだってそうでしょう・・・。わたしは魚は嫌いだから・・・鶏肉は嫌いだから・・・・普段食べないように気をつけているから・・・・窮地に立たされた時、そんなこと言ってられませんもんね。
もう食べ物ならなんでも食べます。
それは動物も同じ。生命の危機に晒される前に、空腹感により選り好みせずにカリカリが嫌いでも食べてくれることでしょう。
食べない理由なら、他の心配をしたほうがいいかも?
好き嫌いで食べないというよりも・・・
もう少し違う視点で考えた時に、メンタル的に負傷して食べれない状況の方が不安要素としてはあるのではないか?と考えます。
トリミングやホテル業を長年運営している上での実体験ではありますが、犬も猫も、緊張すると食べません。
口は武器なので、食べる行為で武器をふさぐ(手を縛られるようなもの)ことになるのを避けるためです。
逆に・・・なんでも平気だぜ!!というメンタルを持っていたり、緊張してても「食べたい!!」が強い子は、どんなに違う環境に入っても、なんでも食べます。
そのためにできることは沢山あります。
例えば、
●なんでも平気!!というメンタルを育てるような関わり方や環境づくり(信頼できる他人や家以外の場所になんでもない時に預ける・いろんなところに連れて行く・いろんな人と関わってもらう・過保護にしない など)
●美味しいーーーー!!ご飯って最高ーーーー!!の思い込みを作ること。(犬や猫がよろこぶごはんを日常的に食べてもらうことでこの思い込みは完成します♪)※置き餌はご飯に対する特別感や幸福感が下がる傾向にあります。
これに関しても、空腹は最良のソースが解決するんですけどね(笑)
心配という呪いをかけない
そして、肝心要なのは、、、
災害時にうちの子が食べてくれない・・・・・
そうなった時の飼い主さんのメンタルです。
大丈夫?怖いよね・・・不安だよね・・・大丈夫?
お願いだから食べて?ね、お願い・・・
栄養失調とか病気になっちゃうよーーーーー(泣)
などの不安と心配の渦みたいになってしまっては、それがワンちゃんや猫ちゃんに伝わってしまい、不安とネガティブ現象のループを引き起こしてしまいかねません
だから、
●何日食べなくても平気なのか?
●食べなくても水分は大切!体がやばいと言っている尿のサインは?
●何を食べてよくて何はダメなのか?どの量ならダメなのか?
などなど、体のことを知ることや、
●自分たちの食事が分けられること
●人間の配給にあるようなタイプの食事(手作りごはんのような)に体が慣れていること
などなどの体づくりや日々の実践が大切で、もしもの時に役立つ生きる力になるのではないでしょうか?
参考になったら幸いです。
そして、不安や迷いが少しでも解消できるお手伝いができたでしょうか?できていたら嬉しいです。
投稿者プロフィール
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ごはん歯磨きの先生がいるお店Alegrias代表
ペット食育上級指導士
犬猫手作り健康ごはんAlegriasfood代表の平岡ともこです。
私は、犬猫を家族と想い、彼らの幸せを願っている人と犬猫が豊かに生きること、つまりは【よりよく生きること】をテーマに実店舗の運営をしています。
(犬猫人の心と体がよろこぶご飯Alegriasfood販売、お店でのワンちゃんお預かり・トリミング・ヘルスケアのサービス提供、須崎動物病院大分移動式診療場所提供)
ペットの食育活動として、ペット食育上級指導士として正しいペットの食の知識の提供、飼い主さんのお悩み解決カウンセリング、犬猫の手作り健康ごはんAlegriasfoodの監修などもしています。
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